マイホーム探しで欠かせないのが間取り図。見学に行かなくても図面を見るだけで、住まいの様子が伝わってくる重要な情報源です。
でも、間取り図のアルファベットや記号表示が多くて「分かりづらい」と思うことも…。
今回は、間取り図を見るときによく見かける記号について、その意味を解説していきたいと思います。
◆間取り図で多用される「アルファベット」の意味は?
まずは、間取り図に必ず出てくるような“重要度”が高いアルファベットの意味から説明していきます。
日本語で居間の意味を指すリビングは「L」、食事を食べる場所のダイニングは「D」、キッチンは「K」と表示しています。これらすべてが一体化した部屋は、「LDK」となります。そして住まい全体の部屋の数は、これらのアルファベットの前に表示されます。
例えば、「寝室や洋室、和室などの部屋が4つ+リビング+ダイニング+キッチン」という間取りなら、これらを省略して「4LDK」という表記です。
◆知っておくと便利な記号とは?
それでは次に、間取り図でよく見られる記号の意味をいくつか紹介します。
◎WIC
ウォークインクローゼットです。衣類や寝具を収納できるだけでなく、内部を歩けるような広さがあるスペースです。一般的なクローゼットよりもかなり広めです。
◎CL
一般的なクローゼットのことです。多くは部屋の内部に表示されているので分かりやすいかもしれませんね。ウォークインクローゼットよりも狭いので、区別して呼ばれています。
◎S
建築基準法で「居室」として定められている条件を完璧に満たしていない「サービスルーム」を表わしています。窓の大きさが小さい、コンセントがないなど、日当たりや換気が厳しいスペースですが、状況次第では有効活用できる便利なメリットもあります。
◎N
「納戸」を指します。サービスルームと意味は同じと考えてもいいでしょう。
◎DEN
一般的には「書斎」を表わしています。ただ、「サービスルーム」や「納戸」と同じ意味と考えてもいいでしょう。住む人それぞれが使いやすいように使えるプライベートスペースです。
◎SIC
シューズインクローゼットです。靴のまま、スペース内に入れる“靴のためのクローゼット”となり、普通の下駄箱と比較すると結構広く表示されています。間取り図では、玄関に隣接しているので分かりやすいでしょう。
◎SB
玄関にあるシューズボックスのことです。
◆まとめ
間取り図でよく見られるアルファベットや省略記号について、いくつか紹介してみました。なんとなく雰囲気で知っているものから、「えっ?そんな意味だったの?」と初めて分かったものまであったのではないでしょうか。
お部屋探しをする人もそうでない人も、記号の意味を覚えておけば間取り図を見るのが楽しくなってくるかもしれませんね。