これから過ごす毎日の生活の拠点となる「住まい」。次々と気軽に引っ越せるものではないので、慎重に選びたいですよね。
今回は、お部屋選びでの失敗談も含めながら、部屋探しで注意したいポイントを5つご紹介していきます。
◆その1:予定よりも高い家賃の物件を契約し、月々の負担が厳しくなった
自分が考えている予算よりも数千円程度のオーバーだと「それくらいは大丈夫だろう」と安易に考えがち。しかし、実際には毎月の決まった収入から生活費を差し引き、貯金ができる状態がベストです。
数千円アップの家賃に決めた結果、貯金に回せるほど余裕がなくなりギリギリの生活になるのは避けたいところ。交際費や病院代などの捻出に苦しい思いをすることもあるので注意しましょう。
手取り収入の1/3を超えない範囲で、身の丈に合った物件を選ぶことをおすすめします。
◆その2:思ったよりも狭くて圧迫感がある生活になった
当然のことですが、内見で見る部屋は家具がないガランとした状態。小さいスペースであっても、広く見えるものです。
よくある失敗談が、「家具を入れたら狭すぎた」というもの。内見するときには、自分が持ち運ぶ荷物のサイズを測ってイメージしながらチェックするのが大事です。
◆その3:便利だと思っていたロフト…自分には向いていなかった
一人暮らしのお部屋選びでよく耳にする「ロフト」。天井部分に、部屋のように使えるスペースがあって、いろいろな使い道に期待が沸きそうです。
ただ、実際には「寝室代わりに考えていたけど昇り降りが面倒」「動くときに天井の低さがデメリット」など、使い方に不便を感じる人も多いようです。また、荷物を置く使い方にした場合でも、高い位置へ荷物を持ったままの移動は結構危険というケースもあります。
ロフトといっても広さや昇り降りの感じは、物件ごとに違います。内見では、実際に昇り降りをしてみて、「自分にとっては必要な部分か?」と使い方をイメージしながら検討しましょう。
◆その4:立地や安さにこだわり過ぎて居心地が悪い…
「駅の近くがいい」「家賃が少しでも安い方がいい」など、暮らし心地よりもほかの部分を優先して失敗するパターンもあります。
例えば、部屋の日当たり。隣の建物との隙間が狭くて日当たりが悪い部屋は、平日の夜間に帰宅したときにはそれほど気にならないかもしれません。しかし、休日に過ごすときには電気が必要で暗い気分で居心地が悪いこともあります。
「仕事から帰ってきて寝るだけ」と、日当たりや環境を重視しないと後悔するかもしれません。休日の過ごし方なども含めて、しっかりチェックしましょう。
◆その5:内見するときには細かくチェックしよう
急な転勤で引越しを急ぐときには、物件選びから契約までの時間があまりありません。なかには、「1日で賃貸契約を結ぼう」などタイムリミットが迫ることもあるでしょう。
しかし、時間がないからと内見を簡単に済ますのはよくありません。部屋の雰囲気はもちろん、日当たりや収納、音の聞こえ方、防犯面、ベランダからの景色など、細かくチェックしてみましょう。
◆まとめ
部屋探しをするときに欠かせない内見ですが、事前にチェックリストを作成しておくのもコツです。不動産会社のスタッフに聞きたいことがあれば、すぐに質問できるようにメモを用意しておきましょう。
また、浴槽に足を入れてみたり、トイレに座ってみたり、ドアを開け閉めしてみたり…と、実際に住んだときのこともイメージしながらじっくりチェックしてみましょう。